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【出張報告】エコとは? [ドイツ]

環境大国としられる、ドイツ。

実態はどうなのでしょうか?

ゴミ箱.jpg
海外ではよくある、道端のゴミ箱。きちんと分別できるようになってます。

定期清掃車が来ると・・・

全部一緒にトラックにブッコミます


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日本でも時々話題になりますが、ドイツではリターナブルPETボトルが流通しています。
要するに、ビール瓶のように回収して洗浄して何回も使うということで、瓶と同様にデポジットがついてます。

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リターナブル用のボトルはすぐに壊れるとまずいので、特別に頑丈に作られてます。
普通のPETボトルと区別するためにキャップの下の円形の部分がワザと大きく作られてます。

リターナブル用に頑丈に作る=プラスチック原料をたくさん使用

ちゃんと回収して何回も繰り返し使われないとただ単に材料の無駄遣いに。

一般的には

15本使い捨てとリターナブル用を15回繰り返し利用

これでエネルギー的につりあうといわれています。


リターナブルって、一見モノを大切にしているようですが

回収&洗浄という工程に結構エネルギー使ってます

相当繰り返し使ってやらないと

本当の意味で環境負荷を低減できないのが現実


リターナブル用ボトルをポイ捨てされては困るので、ドイツではスーパーなどに回収装置が設置されています。

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みんな、並んでますねぇ~。さすが、環境大国ドイツ。意識が違う!

んなわけない。

実は、この回収装置に使用済みボトルを入れると
1本あたり0.25ユーロの割引券を発行してくれるのです。
皆さん、この割引券欲しさに大量のボトルを持参するのです。

それでもいいじゃないかって?

この回収装置・・・

競合スーパーのプライベートブランド製品のボトルは回収してくれません。

ボトルを装置にセットするとレーザーでスキャンされて、競合製品だとはじかれてしまう
すごい商売根性・・・

IMG_3584s.jpg

デポジットが発行されない紙製品回収箱はこの有様。人がいるのを見たことない

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2リットルで0.19ユーロという激安のミネラルウォーター。
このボトルを回収装置に入れても0.25ユーロの割引券が発行されます。
使い捨てボトルでもリターナブル用ボトルでもデポジットがつくという点を利用した、完全な客寄せ商品。

所詮こんなもんです。
環境への配慮より、自分の懐へのリターンが優先。

日本では空き缶リサイクルが進み、缶のポイ捨てはめったに見なくなりましたが
ドイツではリサイクル率を向上させられなかったため、「缶=ポイ捨ての原因」とみなされ
一部のビールとエナジードリンクでしか缶は使われないという現状。プラ容器よりよっぽど環境にいいのにね。

自分へのリターンはないけど、「みんなやってるからやらなきゃ」と考えて黙々と分別する日本人のほうが
よっぽど環境意識が高いといっていいんじゃないかと。意識というより習慣という感じですが。


本当に環境負荷の少ない製品・システムはコストが見合わないため市場に出回ることがほとんどない。
そういう現実を知ることも必要かと思います。


言い値(11)  コメント(2) 
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コメント 2

HIROMI

★☆*Merry*☆=☆*X'mas*☆★
みんなと違うことを嫌う日本人気質も、こんなことで役に立つんだなあと思いました。みんな結構まめに分別してますよね。
by HIROMI (2011-12-24 09:36) 

ぴーすけ君

メリークリスマス☆ ステキなクリスマスを♪
by ぴーすけ君 (2011-12-24 17:05) 

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