各国の道路事情 [自動車]
運転が乱暴、交通ルールが機能していない
などと言われることの多い中国の道路事情ですが
私がこれまで体験したことをまとめると
中国はなかなか効率がいいのではないかと感じます。
まぁ、交通事故が多いのは事実ですが。
★フランスの場合★
歩行者はあまり信号を守らないことが多い。自己責任で注意して渡りましょう。
★イタリアの場合★
歩行者はあまり信号を守らない。車はどんどん来る。
しかし、車が迫っているからといって小走りにならないこと。ひかれます!
イタリア人は横断者が小走りだと、渡りきるものだと予想して減速してくれませんから。
マイペースで渡っていれば、たとえクラクションを鳴らそうともきちんと止まってくれます。
逆に、「渡りたいなぁ~」と立っていると、急ブレーキをかけてまで止まってくれる場合もある。
不思議。
★グアテマラの場合★
首都グアテマラシティ以外で信号機を見かけなかった・・・
いつでもどこでも、注意して渡りましょう。。。
★台湾の場合★
みんな信号をきちんと守りますが
交差点などでは車やバイクは横断者のギリギリをついてきます。
よく台湾を観光する日本人に「ひかれそうになった」と言われますが
あれは「ひかれそうになった」のではなく、ひかないギリギリを通過していったのです。
日本人は安全に通過できるまで待ちますが、他の国では隙あらばいつでも行く、というのが常識。
そう考えると、台湾では歩くスピードを突然変えるとひかれるかもしれませんね。
気をつけましょう。
★中国の場合★
例のごとく、歩行者はあまり信号を守りません。
車はだいたい信号に従いますが、守らない車もいるし、歩行者はどんどん渡ってくるので
常にどこかでクラクションが鳴り響いています。
このクラクションのうるささは勘弁してほしい、と思う人も多いのではないかと思います。
ただ、中国のドライバーがクラクションを鳴らす理由を観察してみると非常に面白い。
その理由は
1.危ない!という警告(これは普通ですね)
2.今から俺がそこを通るから邪魔するなよ!という警告(要するに「通りま~す」という合図)
3.俺タクシー。今、空車だぜ!というアピール(他の国でも観光地ではたまにありますね)
1の場合はめったになくて、大抵は2か3。
歩行者が車の存在に気づいていたとしても警告として鳴らしてくることがあるので
道路はクラクションの嵐です。
歩行者は信号を無視してどんどん渡ってくるので
ある意味では警告のためのクラクションがあるおかげで事故が防げているのかもしれません。
台湾のようにギリギリを無音で通過するよりも
クラクションで合図してもらったほうが安全で効率的だと思う。
また、あれほど激しい中国の道路でもトロい運転のドライバーはいるもので
そういう場合は抗議のクラクションがけたたましく鳴っています。
逆に、どうしようもなく動かない渋滞のときは意外にもみんな静かに待ってます。
日本ならこういうときこそクラクションが鳴りそうですが、鳴らしてもどうしようもないときは鳴らさないのです。
3の場合は、プップッという短いクラクションなのでわりとすぐわかります。
中国では(街によりますが)初乗り5元からとタクシーが非常にリーズナブルなため
ちょっとした移動でよく使うことから、そこらじゅうで「乗らない?」という合図が鳴ります。
街中から途絶えることなく鳴り響くクラクションに不安を覚えるのではなく
あぁ気をつけなきゃね!くらいに思っていると、中国の街もストレスなく歩けるのではないでしょうか。
80キロオーバーで横断者の脇を通過。
ま、スピードはもうちょっと落としましょうね。
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