あわわ、バラナシで迷子になってしまった・・・ [インド]
ガンガ(ガンジス川)を臨む、「ザ・バラナシ」という定番の風景。
無事に宿に着いたから撮れた、ルーフトップレストランからの写真です。無事に着いたから・・・
さて、先日の記事で書いた涙目事件ですが、文章だけだとあまりインパクトの無い体験です。そりゃあ、海外旅行に行けば迷子になることくらいありますからね。例えばイタリアのベネチアで個人行動すればたいていは道に迷いますよね。でも、それがバラナシだとだんだん追い込まれていきます・・・あせっていたので写真を撮る余裕も無く、文章ばかりのつまらない展開ですが、よかったら読んでくださいまし。
ゴードウリャー交差点でタクシーから降りると、バックパックを背負った日本人はねぎを背負ったカモなわけでして、早速詐欺客引きが声をかけてきます。しょうもないネタで釣ろうとしてくるので「へぇ~、そうなんだ。よかったね」「お土産屋?いかな~い。お土産いらな~い」「ホテル?予約しあるも~ん」と軽くあしらっていると、だいたい50mおきに客引きがバトンタッチして次々と話しかけてきます。
地図で宿泊先の方向は大体わかっていたので、そちらへ向かって早歩きでズンズン歩いて客引きを巻くことにしました。やがて客引きがいなくなったころ、「そろそろ宿へ向かって曲がる道が出てきてもおかしくないのになぁ」と考えていると、リキシャワーラー(リキシャの運ちゃん)から声をかけられたので「重い荷物もあるし道もわからないことだし、お金で解決すっか」とサイクルリキシャーに乗ることに。「あぁ、その宿ならあっちだよ。戻らないと」ということで、Uターンして脇の小道へ入っていってくれました。
バラナシのガンジス川沿いは、かつて金持ちが競って建てた宮殿が多くあったり、沐浴のために押し寄せる巡礼者のための宿などがひしめいているため、ベネチア並みに道が細い。人間二人分くらいの小道。そんなわけなので、タクシーはもとよりサイクルリキシャーでも途中までしか入れません。「ありがとう。じゃあ、あとは歩いていくよ」というノリで小道へ入っていったのですが・・・
建物がこんな感じでひしめきあってます。建物と建物の間のわずかな隙間の下には道があります。
それがかなり広いエリアで延々と続く。
宿泊予定の宿は、ガンジス川沿いだったので川に出ればなんとかなると思い、あらゆる人に「ガンガ、右?左?」と尋ねながら小道を進むのでした。。。
迷った。完全に迷った。
方向感覚には自信があるので、「大通りから見てガンジス川は大体こっち」という見立てをしていたのですが、人に教えてもらう方向がその自信を揺るがすものの連続で、徐々に「あ、あれ?」ということに。
1時間ほどさまよったでしょうか。細い路地に加え、両脇の建物は5階建てくらいあり、カーブやT字路ばかりで遠くを見通せるところが全く無い状況。どっちへ行ったらいいか、全くわからなくなってしまいました。
そんなときの強い見方、Googleマップ登場!行け、iPhone~!
のはずが、対応している現地キャリアがないらしく、ずっと圏外・・・
もう、どっちへ行ったらいいのか全くわからない。ギブアップです。地図が見れない(細かい道はガイドブックには載っていない)。電話ができない。言われたとおり歩いたのに道に迷ったから道端のインド人が信用できない。自分がどこにいるかすらわからない。
あぁ、涙目。今夜は屋根のあるところで寝れるのかな?日本に帰れるのかな?孤独。。。
とはいえ、止まっても仕方ないので一旦大通りへ出て体制を立て直すことに。
方向は全くわからないけど、とにかく人が多い小道を選んでズンズン進んでいきました。
そして、やっとこ大通りへ出てガイドブックの地図をチェックしてみると、なんと目的地から2~3キロ離れた全く違う場所にいるのでした。ん~、どうりで観光客らしき人もいなかったわけだ。自分がどこを目指していたのかさえわからない状況でした。
そこからは気持ちを立て直して、目印となる観光名所を目指してガシガシ歩きました。
そして、ようやくガンジス川のほとりにたどり着き川沿いの予約したホテルへ。1泊シングル300円の宿。
激安の宿を楽しみにしていたのですが、残念ながら泊まれませんでした。いや、予約は大丈夫だったんです。
私が生理的に受け付けなかったんです。ぬるいことを言って申し訳ないです。
真ん中あたりの寺院のようなものが、マニカルニカー・ガート。火葬場。
ヒンズー教の信者は、遺灰をガンジス川に流してもらうのが究極の目標であるため、毎日200~300体がこちらに運ばれてきて火葬されます。丸太を組んで、次から次へと焼きます。24時間絶えることはありません。お経のようなものもずっと唱えられています。
そんな火葬場の上にあるのが、私の予約した激安宿!
orz...これは無理でしょ。
焼け焦げる臭いとお経に包まれながらリラックスして寝るなんて
絶対無理でしょ!
火葬場って言っても、川原で丸太を組んで死体を乗せるだけだし
!この事実を知ったとき、2回目の涙目に。
「やっちまったぜぃ」と途方にくれていると、チップ目当ての少年がガイドブックにも載っている評判の安宿を紹介してくれるということだったので、ボラれてもいいので付いて行くことにしました。日没が近づいていたので、どうにか宿を見つけないとやばいことになりそうだったので。基本的にどの国でも客引きには付いて行かないことにしているのですが、案内してくれた少年は小学3年生くらいの小さい子だったので、さすがに力で脅されることは無いだろうと考えました。
でも
「宿はこっちだよ」と言われた小道がこんなゴミ貯めだと
少年をぶん殴って立ち去ろうかと思ってしましました。し、仕方ないよね?
しかしよく見ると、矢印と宿の名前があります。やはりこっちなんだ。こんなに汚くていいんだ。
バックパックとカメラを背負い、汗をかきながら歩くだけで一日が終わるのでした。。。
急遽泊まることになった宿については、また後日。
恐ろしいほどスゴイ体験されましたね、私も個人旅行でベネチアに着いたときに迷子になりましたが、いたる所の壁に標識があったので何とか1時間ほどで宿にたどり着きました。
by conta (2013-03-04 07:49)
十分伝わって参りました(汗)
しかし無事に宿泊できたのでしょうか~☆
by 獏 (2013-03-04 07:49)
す、すごすぎる・・・火葬場の上って。ありえないでしょーー!!
しかしすごいですね。現地の方並です!!どんなとこなのか気になります・
by みぃにゃん (2013-03-04 09:47)
建物がひしめき合っている様子を見て
この中を延々歩くのは巨大迷路の中を彷徨うのと同じだと思いました。
何とかしなければ…とものすごく焦ったり
途方に暮れたりしている様子が文面からひしひしと伝わって来て私もドキドキしました。
そして、ようやくたどり着いた宿が火葬場の上だったなんて!?(T T)
それはもう、再び涙目にもなりますよね?
アーユルヴェーダの研修で何度かインドに行った友人曰く
「インドで道に迷ったらインド人に聞いではだめ!」だそうです。
何故なら、その場所を知らなくても「知らない」と言いたくないが故に
適当に教えるらしいのです。
インド人に道を聞くと深みにはまると言っておりました(^^;
by Sizuku (2013-03-04 12:41)
大変な体験をされたんですね~
自分にはとても無理、と思いました^^;
by Mitch (2013-03-04 21:15)